1ドル60円って、なんでそんなに行き過ぎるのが好きなの?
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私が購読しているはてなブロガーさんの中にもこの円高で悲鳴を上げている方がいらっしゃるのですが・・・
どうして経済誌や新聞はこういう不安を煽る系のタイトルになってしまうのでしょうか。
いや、このこの記事が悪いとか、そういうひはんではないんです。本当に60円台になるっていうマクロ的な根拠を元に予測を立てるのは、それがエコノミストの仕事ですからとても素晴らしいことです。
ただ、年末は円安株高で、正月恒例のエコノミストによる来年の株価予想は20000円とか30000円とか紙面を賑わせていて、その時はドル円が120円~130円とか言ってたじゃないですか。
それが昨日1円下げたら失われた20年(25年?)でも到達していない水準まで下げるよだなんて・・・まあこれが常套手段ということであれば、しょうがないのですが。
ネットではまずタイトルで開かせて、中身を読ませる。
中身が読まれないことにはしょうがないから、いかにタイトルで目を引くかが勝負というのはその通りです。
私もオプション投資を解説しているのですが、どうもこういう「いい夢見せる」「不安をことさら誇張する」ことが下手で困ってます。
こういうタイトルに習って「オプション投資なら将来安泰!1年で資金が2倍になります!」なんて付けたらいいのでしょうが、私としては言えない。
言えないというか、説明書きをどうしても付けずにはいられないんです。【リスクを取って頑張れば】2倍も可能です、とか、【その分損失で失うこともあるわけで、それがリスクを取るということなんです】とか。
表の面と裏の面、両方伝えて判断してもらうのが情報配信のあるべき姿かなと思うのですが、まあこう考えているのは私のエゴで、本当は購読者は甘い誘惑が好きなのかもしれませんね。
叶わない夢でも夢を見させてくれるだけでありがたい、みたいな。
今回の引用は、悪夢を想起させる記事ですが・・・こういうときに、「ドル円のプットオプションを買っておきましょう。そうすれば円高も怖くないですよね。」というのがオプショントレーダーです。
このように行き過ぎるならそれに保険をかけておけばいいというのがオプションの発想なので、保険大好き日本人には、安心をお金で買うのは大好きな国民性なんです。
不安はコストを払って解消すればいいん。コストを払っても解消できないリスクは、取るか取らないかを判断すればいい。
ということがわかっているのですがなかなかオプションが普及しないのは情報発信が足りないな、と思う次第。
こんなふうに思いながら記事を読みました。