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最後はオプション

オプションに関係しないことが大半の雑記です

Zスコア(倒産危険度)で米Apple社を評価したら意外な結果が

Zスコアという、Altmanが考案した「倒産危険度」の指標をご存知でしょうか?

会社四季報のブログにも掲載されています。

だいぶ昔の記事だけど。

shikihocd-blog.toyokeizai.co.jp

この指標に基づいて、iphoneでお馴染みアメリカのApple社を勝手に評価してみました。

 

f:id:option-trade:20160424013227j:plain

Zスコアとは

Altmansi氏が1968年に開発した指標。
企業の健全度(=倒産するリスク)を定量化して表すもの。-5から+10までの範囲で数値化

66の企業をサンプルとして、実際に1.8以下になった企業の倒産確率は95%だった。ただし、危険水域にあるからといって、その企業が必ずしも倒産するわけではない。らしいです。

判定の解釈が2つあり微妙

解釈が2つあって、どちらが本当に正しいのかちょっと微妙

(解釈1)

・2.65以下は倒産に向かう

(解釈2)

・1.8以下 ⇒ 倒産に向かう

・1.8~3.0 ⇒ 注意

・3.0以上 ⇒ 大丈夫

どちらかわからないが、まず3.0位上あれば大丈夫のようです。

 

さらに解釈が割れる運転資本

Zスコアの式はこのようになっています。

Z = 1.2*A + 1.4*B + 3.3*C + 0.6*D + 1.0*E

で、その内訳が下記なのですが、

A=運転資本 /総資産
B=利益剰余金/総資産
C=営業利益 /総資産
D=時価総額 /負債簿価
E=売上高 /総資産

(英語は後述)

 

(1)の運転資本が曲者。

a.運転資本=受取手形売掛金棚卸資産-支払手形・買掛金

と解釈されていたり、

b.運転資本=(売上債権+棚卸資産+その他流動資産)-(仕入債務+その他流動負債

となっていたり、

c.運転資本=流動資産流動負債

となっていたり。

 

特にcは現預金を含むのに対して、aとbは売掛けと買掛けだけしか見てないので、果たして正解なのかどうかが難しいです。

黒字倒産とか、現金があっても将来危ないのを予測するという意味では、現金を入れないのが合理的な気もしますが、運転資金がショートしている云々の話ではないのかもしれない。

売掛>買掛なら将来キャッシュインなのでZスコア上は良くなって、売掛<買掛ならば、将来支払いなので、Zスコア上は下がる、という解釈がされるのかもしれない。

 

Apple社のZスコアの要素の算出

そんなこんなで、まずはCの解釈を採用してZスコアを算出してみました。

後ろにある数字が結果です。

  

A = (1)working capital / ③total assets -0.08 

B = ④retained earnings / ③total assets 0.32
C = ⑥earnings before interests and taxes / ③total assets 0.25
D = (2)market value of equity / ⑤book value of total liabilities 3.42
E = ⑦sales / ③total assets 0.80

(1)=working capital (運転資本)=売掛金⑩+棚卸資産⑪-買掛金⑫ $-22,433,000
⑩=売掛金 Net Receivables $35,889,000
⑪=棚卸資産 Inventory $2,349,000
⑫=買掛金Accounts Payable $60,671,000
③=トータルアセットTotal Assets $290,479,000
④=社内留保額retained earnings $92,284,000
⑤=負債総額の簿価book value of total liabilities=Total Liabilities $171,124,000
⑥=税引き前の利益配当と税金earnings before interests and taxes $72,515,000
⑦=売上高sales =Total Revenue $233,715,000
(2)=時価総額market value of equity=⑧×⑨/1000 $585,467,200
⑧=今の株価 $105.68
⑨=発行済み株式総数Shares Outstanding $5,540,000,000

 (数値はyahoo financeより引用)

 

 (※訂正)

社内留保額の計算が誤っていましたので訂正しました。

 

結論

Z= 1.2*A + 1.4*B + 3.3*C + 0.6*D + 1.0*E

 =4.03

 (※訂正前は3.25でしたが、計算しなおしました)

 

 ただこの数値が高いのかどうか、この1社だけじゃ判断できないですね。

 

 

Appleが潰れないとは思うのですが、代入した数値が誤っている可能性も否定出来ないので、他の潰れそうなアメリカ企業を探してみたりしてこの数値の妥当性を検証してみたいと思います。

 

 まとめ 

Apple社の倒産危険度は4.03。

これが大丈夫な数値かどうかは他社のサンプルの積み増しが必要。

 

なお、財務諸表はSep 26, 2015のものです。

iphone6sの売れ行きが予測を下回っているという現在の状態ではありません。