日経VIが下がらない理由は伊勢志摩サミットで何かが起きる!?
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日経VIという指標があります。
この数値が下がっても良いはずなのに、全然下がってこないんですよね。
G7やサミットを意識しての現象だと思いました・・・が、それはハズレだったっぽいです。
日経VIとは?
VI=ボラティリティインデックスとは、日経225オプションのインプライドボラティリティ(IV)を元にした平均に近い指標となる数値。(※単純平均ではない)
ボラティリティインデックスは頭文字を取って【VI】ですが、インプライドボラティリティは【IV】と逆転しているところに注意。
このインプライドボラティリティ(IV)は、インプライド(=暗示する)ボラティリティという名前のとおり、将来を予測する数値と言われています。
何を暗示しているかというと、将来なにか起きるかもしれないという人間の心理を表していると言われます。
- 将来何があるかわからない→じゃあオプションを買って保険をかけておこう
- 将来何もない→オプション買う必要もないし、逆に売ったほうが儲かるよね
という心理状況を数値に表しています。(実際にはもっと理論的に合理的に算出されてますよ)
インプライドボラティリティはびっくり指数
インプライドボラティリティはびっくり指数とも呼ばれ、人間の脈拍のように、何がびっくりすると脈拍が高まるように数値が上がり、何も起きずに平穏になると徐々に心拍数が安定するかのように下げて安定していきます。
詳しくはこちら。
そんな数値が、下がらないのです。
脈が下がらないというのは、将来なにか起きるかもしれないと思われている?と解釈されます。
今の日経平均株価
今の日経平気株価はこのようになっています。
引用:日経平均株価(日経225) | マーケット情報 | 楽天証券
で、経験則なのですが、このような数日もみあっている時って、普段は平穏だと考えられてインプライドボラティリティが徐々に下がっていくんですよね。
ですが、今の日経VI指数はこちら。
ぜーんぜん下がらない。
こんな相場状況だったら、26ポイントなんてなくて今頃20ポイントを割っていてもおかしくないと思うんですけどね。
これがなんでもないときに起きたら、はっきり言って珍現象です。
それが現実に下がらないのは、G7とサミットが日本で行われてその結果を待っているかのうように見えます。
でもG7を通過しても今週末まで変わらなかったので、注目はサミットで何かあるかという期待(不安)があるものと思われます。
と思ったらサミットでも対してなにもないので、実はFRBイエレン議長の発言や、翌週のアメリカ雇用統計の見極めかという可能性もあります。
結局わからない
結局、どこで落ち着くかわからないんです。
毎週何かしらの経済発表やイベントはありますのでね。
いつかは下がる。けどいつになるかわからない。それがインプライドボラティリティです。
もしサミットが要因だとしたら
仮定の話ですが、サミットの結果を固唾を呑んで見守っている場合には、金融緩和を期待しますよね。
ところが、各国首相が「じゃあ頑張ろう」という口先で終わっただけだとしたら、インプライドボラティリティは急速に値を下げます。
不安要素が取り除かれたということで。
じゃあその日経VI指数の下げを利益に変えよう!なんて思っても、月曜日にはすでに下げて始まる可能性が高く、なかなかうまいこと利益は取れない可能性が高いです^^;
これで利益を取れる人は、この週末何もないことを願って日経VIを売っている人ですね。リスクを取っているからリターンがあるんです。
このリスクを取るからリターンがあるというのが見に染みて分かるのがオプションの面白いところです。
オプションって、面白いと思う
私は面白いと思うんですけど、大抵の人は考えることが多くて難しそうだし面倒だって思うのかな?
こういう「通常じゃない動き」が出ると、そこから予測が出来るようになるし面白いと思うんだけどな。
結局は「必ず利益になるなら真剣に勉強する気になる」ってとこですかね。
だけど悲しいかな、必ず利益になるのはリスクを取らないということだから、リターンも無いということなんですよね。
聖杯(絶対に利益になる投資)を探したくなるけど、聖杯チックなものは見つけたけど断定はできていないので、未だに見つからないのは金融商品としてうまくできているってことですね。
まとめ
インプライドボラティリティが現在は異常だと感じるためには、勉強して知識をみにつけることと、過去の経験則が合わさることで予測することが出来る。
それがその人なりのノウハウってことですね。
なんか真面目なまとめw
追記
「サミットで下がらないのは良いことなのか?」
という質問を頂きました。
答えは思惑通り下がってもらったほうが、「サミットが不安要素だったんだね」ということが決まるため、自分にとっての安心材料となります。
しかしサミットで下がらなかったという事実は、みんながサミットなんて大したことがなくて、実はFRBイエレン議長の発言やアメリカ雇用統計の方を注目していたのではないかという推測が立ちます。
そうすると、実は自分だけ的はずれな予測をしていたのではないか?という疑心暗鬼が生まれるので心拍数が上がります(自分の)。
結局、下げなかったのは事実でも、それが自分の思惑とあたっていたのか外れていたのかというのを評価できるので、自分の投資行為の根拠を振り返りやすいんですね。
でもこれが利益と直結するかどうかはまた別問題。なので下がらなかったら良いかどうかはその人次第。
なんかこの辺りを解説しだすとと止まらない気が・・・・オホホホ(id:rarasongjing)さんのマネ。