「あなたが売るときに都合よく追加注文を付ける」契約がオプション
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仮にあなたが、2020年の東京オリンピックの開会式のチケットを持っていると想像してください。
1席15万円近くする、欲しい人が全然手に入らないプラチナチケット。
こいつをあなたは1枚買えたとします。
でも実はあなたは参加できないことが決まっている。
そんなとき・・・本当は禁止されていますが、
もしヤフオクで売ることを考えてみたら、
どのくらいの値段が付くでしょうか?
※架空の話です。たとえです。本当にやっちゃいけませんよ!
15万円以上になることは必至でしょう。
多分、30万円とか40万円とか、
倍以上の値段が付くのではないでしょうか。
いざヤフオクに出品
で、1枚15万円で買ったチケットを、
ヤフオクに出品しました!
オークションなので、期限があって
一番高値を付けた人が買ったら期限が来て売買成立、ですよね。
つまりあなたがヤフオクに出品したのは、
「売るため」に出品しています。
あなたが売った商品を、相手が落札したら売買成立。
ここでこんなオプション注文を出せると考えてみたら、
面白いと思いませんか?
そのオプション注文の内容とは、
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オークション期限の2週間後に市場価格が30万円以上になっていたら、
いくら高値になっても30万円で約束通り売ります!
でも、30万円になってなければ売りません。
この契約は今から一番高い値段を付けた人が勝ち!
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こんなオプション注文で契約を打診したら、
一体オークション市場はどうなるでしょうか?
この注文が出たら、こんな風になることが予想されます
あなたとしては、15万円で買ったチケットが、
市場価格30万円以上になっていれば15万円の利益確定。
倍になれば御の字なので、それ以上の上値は追わなくても構わない。
その代わりあなたが売る相手には、
もしチケットが暴騰したときの上昇益はプレゼントできます。
チケットが40万円になれば相手は10万円の転売益、
チケットが50万円になれば相手は20万円の転売益が入るので、
相手もお得。
もはや神からのプレゼントのようです。(あなたが神)
でもその代わりに、
もし市場価格が30万円を超えてなければ、
このオプション注文は実行されずにパーになる。
こんな提示をしてみます。
すると、この契約を1万円で結びたい人(買う人)が出ました!
もっと値上がりすると思ている人はなんと1.5万円で契約したいと言いました!
さらに上回って2万円で契約したい人が出ました!
こんな時、あなたと相手のお互いの心境はどうでしょうか。
心境を分析してみると面白い現象が
<あなた>
「お、2万円で買う人がいるの!?
私は15万円のチケットを30万円で売って、さらに2万円もらったら、
最大で17万円の利益が確定するじゃん!
普通に30万円で売るよりも、この契約結んで+2万円もらったほうが得♪」
<相手>
「このチケット最低でも40万円はカタい!
それが、30万円で絶対に買える契約を2万円支払うだけで手に出来るのか!
2万払って合計32万円で買って、40万円で転売すれば8万円の利益^^
もし仮に市場価格が30万円にならなければ、この契約を破棄して買わなければいいだけ。
こんなオプション注文出したやつ、もったいない(--)」
こんな思惑で、双方とも「この取引美味しいな・・ウッシッシ」
と思いながら契約を交わすわけです。
これがオプションです。
あなたにとって
チケットを売るために「追加注文」して契約をすること。
これがオプション取引です。
あなたにとっても、相手にとっても不利なことが・・・無い!?
あなたにとって、この取引で不利なことはありますか?
値上がり益を儲けそこなうことはありますが、
リスクは取ってないし、
不利にはなってないですよね!
これが「オプション取引」の威力。
持っている品物を「売る」ために追加注文する契約を使えば、
このような取引ができます。
リスクが増えずに。
でもあなたは
「そんなわがままな追加注文を付けても契約してくれる人、いるの?」
と思うかもしれませんね。
安心してください。
いるんですよ^^
オプション取引が売買されているということは、
そこに需要と供給があるから、
オプション取引が成立している証拠。
もし2万円が高すぎると考えられていたら、
だんだん価格が下がっていくだけ。
もしかすると1.5万円でしかオプション注文が売れないかもしれないし、
わずか1万円を割ってしまうこともあるかもしれない。
でも、追加リスクなしで
持っている品物を相手に売れるのだったら、
充分満足できると思いませんか?
このようなwin-winの関係が成り立つ世界、
それがオプション取引の市場です。
なので、ただの売る注文を出してもいいけど、
それにあなたが都合よく売りたいがために追加注文できるルールにしたのが、
オプション取引の基本なんです。
オプションのイメージがつかめましたでしょうか?
これまでのおさらいのために、
似たような事例としてニンテンドー〇イッチの転売の例えを
私のブログに整理して掲載しました。
↓
ぜひ確認してみてくださいね。
「オプションって、何だかおもしろそう!」
って思ってくれたら成功です^^
資産運用にとって、リスクが増えない追加注文ができる契約、
それがオプション。