Apple株が欲しい!と思ったら、株を買う前にすべきこととは?
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4月26日のApple社の業績発表の後、Apple株が下落しましたよね。
安くなったら買おうと思いながらゴールデンウィークを過ごされ、そして今に至って何も手を出せずじまいの方もいるのではないでしょうか。
そして現在はどうなっているでしょうか。
株価推移
AAPL Interactive Stock Chart | Yahoo! Inc. Stock - Yahoo! Finance
現在の株価95.22ドルです。
このチャートの直近の3ヶ月くらいの株価推移を拡大したのが下記のグラフです。
4月26日に104ドルを付けていた株価が、4月27日に98ドルまで落ち込んでいます。
そして5月13日には90ドルまで下がって、今は95.22ドル。
ポイントとなるところに注釈をつけてみました。
チャートの動きをみると、5/13の90ドルというのが底のように見えます。
もしかしたら底じゃないかもしれない。
でも今は90ドルから95ドルにまで回復して、右肩上がりに回復するようにも見えなくもない(願望)
そんなときに投資家がApple株を持ちたい時にやれることは3つあります。
- 1.今株を買う
- 2.値下がりしたら株を買う
- 3.「将来この値段で買いますよ」という契約をする
1.株を買う
Apple株を95.22ドルで買う。これが一番単純。
右肩上がりの経済成長を信じて、株を買って持ち続ける。iphoneの売り上げが回復したり、ポジティブニュースが出たらラッキー。
デメリット
また減産のニュースが出たら、再度株価が下がるかもしれません。
そうしたら含み損なので、どこかで見切りをつけて決済をしなければいけないかもしれない。
または塩漬けして「いつか回復するさ」と言って放置するか・・・。
いずれにせよ、Apple株と一蓮托生感があります。
2.値下がりしたら株を買う
では例えば90ドルまで値下がりしたら、「もう底でしょ!」ということで株を買おうと思えたとします。
実際に5/13には90ドルまで下がったけど反転しているし。
その場合には90ドルに指値をします。
指値とは・・・「値段が90ドルになったら買いますよ」という注文方法です。
指値をしておくことで、一瞬値下がりして89ドルになったとしたら、その一瞬を捉えて注文が入ってめでたくApple株を保有することが出来ます。
デメリット
90ドルまで値下がりしなかったら・・・株はもてません。
91ドルまで下がってもダメです。90.5ドルでもだめ。90.1ドルでもダメ。90ドル以下にならないと株を買うことができません。
相場が読める上手い人は安いところで株を買って、高くなったら売ることで利益を得ている人も多いので、うまいこと安値で買いたいのですが、そんなにうまくいくとは限りません。
今から株価が回復すると、「あーーー・・95.22ドルで買っておけばよかったなぁ」と臍(ほぞ)を噛むことになります。
3.「将来この値段で買いますよ」という契約をする
これは例えば「3ヶ月後に90ドル以下になってたら、90ドルで買いますよ」という約束をするということです。
このことを「プットオプションを売る」と言います。
この約束をしただけで、なんと2.6ドルもらえます。
株をまだ買っていないのに。
「そんな将来のこと、誰にもわからないでしょ。怖いよね」
というのは、その通り。
でも、過去のチャートを見てみると・・・
こんな感じで、6ヶ月くらいの間には90ドル以下に落ちたのはないんです。
「まあApple株は安泰でしょ!それに3ヶ月でしょ!」
と思えば、2.6ドルもらえてしまうのです。
これが証拠です。
AAPL Option Chain | Yahoo! Inc. Stock - Yahoo! Finance
この赤く囲んだ2.64というのが、「3ヶ月後に90ドルで買う約束」をすることで貰えるお金を表しています。
2.6ドルもらえる理由
これって将来のリスクを引き受けてますよね?もしかしたら90ドル以下になるかもしれないリスク。それを引き受けた代わりに、2.6ドルをもらえるのです。
で、この2.6ドルは返さなくていいお金になります。
リスクを引き受けたことの対価としてご査収してしまって良いのです。
そうすると、3ヶ月後に株価が89ドルになったとしたら、90ドルで買ったことになっているから1ドルの含み損だけど、最初に2.6ドルもらっているから、差し引きはプラスです。+1.6ドルの利益が出ている状態。
90ドル以下になって含み損が出ているのに、プラスの状態なんです。
損益分岐点は88.4ドルです。88.4ドルまで下落しても大丈夫。
3ヶ月後に90ドル以上になった場合
3ヶ月後に90ドル以上で終わったら、もちろん2.6ドルは返さなくていいです。
そのままご査収下さい。
メリット
「3ヶ月の間に90ドル以下にはならないだろう!」という予想をしたら、2.6ドルもらえる取引ができてしまう。
もしこれからApple株が上昇して言ったとしても、臍を噛むんじゃなくて2.6ドルもらっているから「まあいいか。Appleおめでとう」という心の余裕を持てます。
デメリット
株価が思ったより下落していたら含み損を抱えるのでお得意の塩漬け。
デメリットを比較してみると
実は
- 2.値下がりしたら株を買う
- 3.「将来この値段で買いますよ」という契約をする
この2つのデメリットは、一緒なんですね。
じゃあ「将来この値段で買います」という約束をしたほうが、2.6ドルもらえるから有利なんじゃない?と思いませんか?
そうです。
有利なんです。
これがオプションの仕組みです。
「有利なんだからみんなやるんじゃないの?」
ええ。私もみんなやればいいと思っています。
でも、みんなやらないんです。
オプションをやらない理由
やらない理由をあえて考えるとこのような事が考えられます。
- 知らなかった
- 知ってたけど面倒くさい
- よくわからない
- やり方を知らない
- 周りにやっている人がいないから聞けない
- そんなことしなくても簡単に稼げる
まあこんな感じでしょうか。
まあ儲かっている投資家は、発想でお金を稼げるオプションなんて面倒でやらないでしょうね。
保険屋さんと一緒です
このオプションの機能って、保険なんです。90ドル以下になったら困る人に対して保険を売ってあげてるんです。
90ドルになったら困る人が
「90ドル以下になった時の保険をかけたい!その保険に2.6ドル払います!」
という宣言をしているので、保険屋としてこの保険を売ってあげる。そうすると自分は2.6ドルを受け取ってハッピー、相手も保険が掛けられてハッピー。
もし3ヶ月後に90ドル以下になってても、もともとApple株を持ちたかったとしたらそれはそれでいいじゃないか。
こんな感じで保険を売っている感覚で利益を積んでいけます。
実はこの保険屋さんの話は、世界三大利殖 の記事で解説しているように、子供の運動会に保険屋さんがいて、万が一の保険を子供全員に掛けて、実際に怪我する人が少なければ保険屋さんが儲けるというのと一緒です。
子供 → Apple株
怪我 → 90ドル
に変わっただけなんです。
以前頂いたコメントのアンサーでもあります
前に真夜中はLEAPS投資でコツコツと利益を上げていく時間ですのブックマークコメントで頂いたこの質問に対する私なりの答えでもあります。
(id:cloudsalon)さん、ありがとうございますm(_ _)m
セル・イン・メイって知ってますか?
アメリカでよく言われる投資の格言でセル・イン・メイという言葉があります。
5月に株価が下がる傾向にあるので、5月になったら株を売れという話。
まあ必ず当たるわけじゃないですが、格言としてまことしやかに言われているので、5分5分よりは確率は高いんじゃないかという話です。
今はちょうど5月。
で、アメリカ株は目立った下落がありません。
このまま下落しなければ格言が外れたということでおしまいなのですが、もしガツンと下げたらどうしましょうか?
下げたところで株を買うのがセンスのある投資家。
センスなんて自身がなくて底がどこだかわからないし保有した瞬間さらに下げて含み損が嫌だという人は、プットオプションをを売ったほうがいいんじゃない、と思えるのではないでしょうか。
まとめ
オプションは利益の出し方が多彩。
多彩が故に「面倒くさい」「理解できない」「よくわからない」と敬遠されがち。
でもお金を稼ぐって、知識をつけて労働して記事を書いてクリック誘導して・・・どんなジャンルでも手間暇がかかるんです。
であればオプションをやってみても良いんじゃないかと思っている今日このごろ。
私はセル・イン・メイでガツンと下落が来るのを密かに狙ってます。
下落した後に投資行動を取れるって、ものすごい心の余裕があります。