今日の日経VIを見ると-500円の日経平均の下落は予定調和
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昨日の相場では日経VIが跳ねました。
先週まで26ポイント程度だったのが、一気に30ポイントまで回復し、現在は31ポイントまで上がっています。
日経VIチャート
日足チャートを見ると一気に窓を開けて飛んでいるので、寄り付きからすでに価格に織り込まれている感じです。
今回の原因は、地震による影響がどの程度あるのか、相場が疑心暗鬼になりボラティリティが上昇したものと推測されます。
恐らく余震本震と、立て続けに起きる震災およびその影響から、不安が増大したのだと考えられます。
今回の日経平均の下落は経済的な面より心理的な面が大きいように解釈もできます。
これが地震というパラメータが無いと、-500円の下げでボラティリティが上昇した、と解釈するしかなくなります。
こういったことはなかなか過去チャートを分析してもわからないものですね。
しかし、寄り付きで31ポイント付近にまで上昇したボラティリティは、そのまま高止まりです。
日経平均が下落しても殆ど変わらなかったので、寄り付いた後に徐々に不安が増大したというよりは最初から-500円程度は見越していたのだと推測されます。
このように日経平均株価だけ見てもわからないことが、日経VIを見ると分析できるようになります。
日経VIの価格変動による損益
日経VI先物は1枚が数値の10000倍の価格なので、5ポイント上がったということは5万円の価格変動になります。
30ポイントに上がった時に日経VIを売ることで、相場が落ち着いて下げることを狙う戦略もあります。
ボラティリティが上下すれば、それだけ収益機会が増えます。
特にボラティリティは上がったら必ず下げると言われているので、ここで果敢に売りに行くことは合理的だといえますね。
ボラリティティが上がった後にショートするというのは、後出しジャンケンのような戦い方ができます。
ちなみに、現在1枚保有するのに必要な証拠金は約8万円となっているため、もし1枚買っていたら、一日でプラス5万円です。
証拠金に対して利率は50%を越す、相当優れた投資となっていました。
(この数値はタラレバなので、全員がこの利益を取れるものではありません。)
類似商品がありますが・・・
同じような特性としてETFで証券コード2035の「NEXT NOTES 日経平均VI先物指数 ETN 」という商品もあります。
これがショートできれば同じように使えるのですが、残念ながら信用売り制限銘柄のようで売りができないようです。
これが売れたら、日経VI先物不要になってしまうところですが、うまくできているものですね。
簡単には売らせてもらえません。
まとめ
日経VIショートはボラティリティが高くなった時に売りどき。
しかし今が高いかどうかは誰にもわからないので、ボラティリティ変動のリスクを取るということにほかならない。
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